私が若い頃は、この[ペッシェヴィーノ]を持ってスキー
に行き、リフトに乗って頂上の雪の中にこのワインを埋め、
ガンガン滑ったあとに、すでにキンキンに冷え上がった
[ペッシェヴィーノ]をランチにスポーンと空けて、グヒ
グヒと一気飲み!!。
スキーを華麗に滑って、気を利かせてワインなんかを用
意すれば、そりゃもう女の子はイチコロ!!、という妄想
とともに、このワインに想いを込めたもんです。(妄想
通りに行ったためしはありませんが・・・)
そんなまさに【R40決定版!!】とも言える40代の私たち
にとって栄光だった[ペッシェヴィーノ]を今回紹介する
ことができるんです!!。
[Pesce=魚、vino=ワイン]という造語を知ったのも、この
業界に入ってからだったんですが、名前の通り魚の形を
したボトルにワインが入っているんです。当時、若かり
し頃、ワインといえばコレしか見たことがなく、ワイン
は魚の中に入っているもんなんだ・・・と思っていた人
も少なくないと思います(笑)。
約20年前は、それほど沢山世の中に出回っていたワイン
なんですが、ボトル代が高くつくためか徐々にこの世か
ら姿を消し、変わって中身重視のワインがどしどしと日
本に上陸。このワインはいつの間にか私たちの前から姿
を消していたんです・・・。
ところがところが!!!
先日、とあるイタリアンに食事をご招待いただいた時に
偶然にもこの昔懐かしい[ペッシェヴィーノ]を見つけた
んです!!!!。もうまさに20年ぶりの恋人との再会!!!!!。
もう居ても立ってもいられず注文して飲んでみると、
『こんなに美味しかったっけ?!』と絶句してしまったほ
ど、昔飲んだイメージからは遥かかけ離れた物凄く美味し
い味に変貌していたんです!!。
『昔の飲んだ味は、シャバシャバした水のようにゴクゴ
ク飲むような味わいだったのに、この現代版はグレープ
フルーツのような柑橘果実に溢れ、口に含むと白桃を
想わせる甘い果実の風味がそんな香りを包んでいるんで
す!!。口当たりも滑らかで、さらに余韻に残る適度な苦
みは、どう考えても昔のイメージからはかけ離れた素晴
らしい美味しさなんです!!』
どうしてこんなに美味しくなったんだろう・・・と思って
聞いてみると、なんとなんとこの[ペッシェヴィーノ]を
造っているのが、イタリアのウマニ・ロンキ社!!!。
そうです!!、今やイタリア中を大騒然とさせている激安
ワインの名手で、彼らの造る白ワインは、イタリア最高
評価誌[ガンベロ・ロッソ]で、なんとなんと4年連続で
最高3つグラスを獲得する快挙を達成した、まさにイタリ
ア白ワインの帝王!!!!。
しかもこの[ペッシェヴィーノ]には、最高3つグラスを
獲得したワインと同じブドウ品種ヴェルデッキオ主体で
造られているんです!!!。
そんなウマニ・ロンキ社が、コスト高い魚ボトルを使用
して、しかも1480円という価格で造っているわけですか
ら、20年前に[ペッシェヴィーノ]を愛した人間としては、
もう涙もんです!!。
その昔、スキーにそして海にモテたい男はみんなこれを
飲んでました!!。今この味なら、昔以上にもっとモテる
こと間違いありません!!。