ナポリで知られるカンパーニア州の内陸部に広がる丘
陵地帯は、古代ローマ帝国の時代からワイン造りの盛
んな土地でした。特にグレゴリオ教皇(A.D.590-604)
は旧アッピア街道沿いに広がる丘陵地、サンニオ、イ
ルピニア一帯にブドウ栽培を奨励し、ワイン造りの伝
統を築いた人です。
この偉大なグレゴリオ教皇に敬意を表し『フェウディ
・ディ・サングレゴリオ(=聖グレゴリオの領地)』
を社名に冠したこのワイナリーは、ミラノ大学やナポ
リ農業大学と共同研究を行なうなど、土壌と土着品種
に徹底的にこだわり、最新のテクノロジーや農学研究
を駆使して、類まれなる高品質ワインを生み出してい
ます。
そのすばらしい業績は、従来のカンパーニアワインの
イメージを刷新し、またイタリアワイン全体に新しい
流れをも生み出しています。同社のワインはなにより
も個々のブドウの持つ「アロマ」(ブドウが本来持っ
ている香り)を最大限に引き出しており、果実味と重
厚さを併せもつ赤ワインだけでなく、すばらしい芳香
を持つ白ワインの数々は実に注目に値します。
赤ワインの[トリガイオ]は、ギリシャ語のトゥルゴ(=
ブドウの破砕)とイタリア語のガイオ(=楽しい)に由来
して名づけられました。ワインを造る過程での楽しさが
込められていて、その味わいは、
『チェリーやラズベリーのような赤いベリー系の香りを
持ち、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です!!』
白ワインの[アルベンテ]は『白い』という意味のラテ
ン語『アルプス』に由来して名づけられました。
その味わいは、
『輝く麦わら色がかった黄色、ほのかな花の香りのある
青りんごの香りがたっぷりと口に広がります。初めは
なめらかで、活き活きとした酸味がフルーティーでフ
レッシュな辛口の白ワインです。』
あのスーパー・トスカーナ[ソライア][オルネライア]
といったシンデレラワインの生みの親で、イタリア最
高峰醸造家として世界にその名を知らしめる【リカル
ド・コタレッラ】が醸造を手掛けています。