今から6年ほど前、オーストラリア、マーガレット・
リヴァー地区を訪れた際に、偶然にもこのワインを試飲
する機会に恵まれました。
その当時はまだワイナリーが設立されたばかりで、初
ヴィンテージを出荷したばかりだったと記憶しています。
もちろん日本にはまだ入ってきておらず、どうしても
このワインをワインズ東京のお客様にご紹介したくて、
お付き合いのあるオーストラリアワイン専門のインポー
ターさんに『このワインを輸入してください!!!!』と
無理やりお願いして、初めてこのワインと出会ってから
2年後に、ようやく手にすることができたという、私に
とっては思い入れの深いワインです。
このワインを造るデイヴィッド・ホーネン氏は、オース
トラリア屈指のプレミアムワイン産地、マーガレット・
リヴァー地区のパイオニアとして有名な[ケープ・メンテ
ル]を創立した人物です。
さらにその後、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブ
ランに魅せられて設立したのが、今やニュージーランド
を代表する人気ワイン、[クラウディ・ベイ]です。
2つのワイナリーを大成功に導いたカリスマ醸造家、デイ
ヴィット・ホーネン氏が2003年にこれら2つのワイナリー
を手放し、家族と共に新しいワイナリーを立ち上げたの
が
[マックヘンリー・ホーネン]
です!!
こちらのワインもデイヴィッド・ホーネンさんが知り尽
くした、オーストラリア随一のプレミアムワイン生産地、
マーガレット・リヴァー地区で造られています。
ホーネン氏は1970年にマーガレット・リヴァー地区に
[ケープ・メンテル]を創立しました。[ケープ・メンテル]
は、同地区で最初にワイン造りを始めたパイオニアの
一つとして、重要な役割を果たしてきました。それまで
無名だったワイン産地を一躍世界トップクラスのワイン
が生まれる銘醸地として世界にその実力を知らしめたの
です。
ホーネン氏は同地区のテロワールを生かしたワインを造
り続け、その高い技術力と安定した品質によって国際的
に高い評価を得た、オーストラリアを代表する醸造家の
一人です。
ホーネン氏が家族と共に設立した[マックヘンリー・ホー
ネン]は、まだ設立されたばかりだというのに、その
評価はすでに高く、現地でもっとも売れているワイン
ガイドブック「ワインコンパニオン」の著者である
ハリデー氏からは、最高評価となる5つ星★★★★★が
早くもつけられるなど、その注目度は半端ではありま
せん
[マックヘンリー・ホーネン]
は現在5種類のワインを造っ
ています。特に人気が高いのは3つのブドウ品種をブレン
ドした[3・アミーゴーズ]です。
[3・アミーゴーズ・レッド]はシラーズ、グルナッシュ、
マタロの3つのブドウ品種がブレンドされ、その味わいは、
『スミレの花を想わせるフローラルな香りに、ブラック
ベリー、カシス、ラズベリーの甘酸っぱい果実のアロマ。
さらに胡椒、トースト、コーヒー豆、土壌といった複雑
な要素を感じられる香りがグラスからゆっくりと立ち昇
り、口に含むと凝縮した黒系果実の味わいが、フレッシュ
な酸味、キメ細やかなタンニンと調和したエレガントな
美味しさ!!。ミントのようなスーとした印象もあり、重
すぎず、それでいて軽すぎ、程よいボリューム感が楽し
める上品な味わいです。』
スパイシーな味わいはシラーズから、ラズベリーの香り
はグルナッシュから、土っぽいニュアンスはマタロから
と、それぞれのブドウ品種がぶつかり合うのではなく、
きれいに溶け合ってお互いの個性を引き出している、
そんな美味しさです。
さらに口当たりも柔らかく、ゆっくりとゆっくりとワイ
ンが舌の上を流れていく後味の長い優雅なワインです。
これら3つのブドウ品種をブレンドした濃厚な赤ワイン
は
南豪州のワイン産地ではたくさん造られていますが、
マーガレット・リヴァー地区ではほとんど目にしません。
ホーネンさんはオーストラリア随一のプレミアムワイン
産地、マーガレット・リヴァー地区で栽培されたこれら
3つのブドウをブレンドして、同地区らしいエレガントで
上品なワインを生み出しました。
伝説の醸造家、ホーネン氏が造るこの新星ワインは、
今後さらに注目されるワインとなることは確実です!!
現在の総生産量は6500ケースとまだまだ少なく、国内
販売とイギリス、ニュージーランドへの輸出で、ほぼ
完売しています。これでアメリカに輸出されるように
なったら、さらに入手するのが困難になるでしょう!!
この機会にオーストラリアのカリスマ醸造家が造る、
3つのブドウ品種から生まれた[3 アミーゴーズ・レッド]
を是非ともお楽しみください!!